2022/06/17 16:03

洗車と言えば「シャンプー」を良く使われる方も多いと思います。

個々の感覚や車への思い入れによるものですが、基本的には出来るだけ頻繁には使わない方が
よいと思います。

その理由として、シャンプー作業が増えることにより手数が増えること、

つまりボディに触れる手数が増すほどキズを付ける可能性がそれだけ増えることになるわけです。

また、シャンプーには増粘剤(洗剤独特のヌメリ感と泡立ちの良さを出す)や

発泡剤(泡を出す)が含まれており (それらは汚れを落とす能力とは関係がない)、

水で流しても塗装面に残留しやすく、やがて酸化して汚れが再付着するというプロセスをたどって、塗装劣化の原因となります。


なぜ、そのようなものが使われているのか?

それは一般の方の感覚として「泡の立たない洗剤はいくら良いものでも、誰も使わない(買わない)」から。

だから、メーカーとしては良くないと解っていても 「売る」ために使用しなければならないからでしょう。

その他、汚れを落とすために必要な界面活性剤も塗装面に刺激を与えるものであり、

当然残留させることも良くないことです。

しかし、車の状態によっては、やはりシャンプーを使いたい場合がありますネ!

その場合には、先に十分な水洗い洗車を行い、 水で落とせる汚れは落とし切ってから、

二次的にシャンプーを使用します。

後は十分過ぎるほどにしっかりとシャンプーを流しましょう。

そして、これは他の洗剤(虫取りクリーナー等)にも言えることだと思います。

Shiny blue(シャイニーブルー)でガラス質に変わったボディーは、丁寧な水洗いで汚れが良く落ちるようになります。


<高圧洗浄機>

もう一つ、高圧洗浄で汚れが落ちるとお考えの方が少なくないようです。

砂・土埃と汚れは別です。汚れは思ったほど落ちず、落ちるのは砂・土埃です。

高圧洗浄機は圧力の大きさによってはコンクートも削れます。

高圧洗浄機のノズルをボディーに近づけないように気を付けましょう。


ボディー自体は鉄、アルミですが、クリア層の厚みはサランラップ2枚程度しかありません。

砂・土埃はシャワー状に水をかけるだけで十分落とせます。

次に写真のように洗車用のクロスにシャワー状に水を十分当てながらやさしくこするようにして、

水で落とせる汚れは落とし切ります。

カーケアの基本は水洗い洗車



※カーシャンプーの使用を否定しているのではありません。

十分な水洗いで汚れ落ちを確認しないで、いきなりカーシャンプーを毎回使用しないほうが良い。

これが私の考えです。


カーケアの基本は「丁寧な水洗い洗車」だと思います。


カーシャンプーは量販店で数百円程度で安売りしているモノは避けた方が良いと思います。

価格からして良質な界面活性剤を使用しているとは思えません。


GSの機械洗車のシャンプーは短時間でキレイにする必要があるので

かなり濃いと思われます。

濯ぎの時間も短いので、界面活性剤などが残留しやすいといえます。

拭き上げスペースに移動して、もう一度水拭きで余剰分を拭き上げた方が良いと思います。